殺人者の娘たち

口コミで広がり、アメリカ中を泣かせた感動作!

殺人者の娘としてではなく、自分の人生を主役として生き直そうとする彼女たちの姿に、胸が打たれる。 ――江南亜美子さん

【訳者より】1971年、ニューヨーク。ルルとメリーの幼い姉妹を悲劇が襲った。父が母を、口論の末に刺し殺してしまったのだ。父は殺人犯として獄中へ。姉妹は両親を失い、人殺しの娘として周囲から冷たい視線を浴びる。父を憎む姉と、幼すぎて父が恋しい妹。事件を乗り越えられないまま、ふたりは大人になっていくが……。

(訳者あとがきより抜粋)姉のルルは、「もしもあのとき、私が玄関のドアを開けなければ、パパはママを殺さなかったの?」と問い続けます。……姉妹がたどりついたエンディングは、とてもすがすがしく、人生への希望と静かな喜びにあふれているように感じました。……親の呪縛からのがれて、自分の人生を生きていてほしい、と願わずにはいられません……。

著者: ランディ・マイヤーズ
訳者: 鹿田 昌美
集英社