視覚の大半を失いながらも、世界の頂点を走るアスリート、マーラ・ランヤン。シドニー五輪入賞、米国記録樹立、そしてマラソン参戦……めざましい活躍を続ける「認定資格障害」の女子陸上選手が、その苦悩、挑戦、夢について綴った勇気と感動の自伝。
【訳者より】「私はアスリートです。障害を持っていますが、障がい者アスリートではありません」–一切の妥協を許さず、ストイックにオリンピックを目指すランヤンさんの半生が、まるで小説のような臨場感で綴られています。怒り、悲しみ、苦悩。その先にある希望と喜び。訳者あとがきに「今年33歳になったランヤンは、これからも無数のゴールラインを越えてゆくことだろう。今後の活躍が楽しみである」と書きました。そして50代になったランヤンさんは、現在夫と一緒に大学でコーチの仕事をされているようです。ますます輝いていらっしゃることでしょう。
著者: マーラ・ランヤン
訳者: 鹿田 昌美
早川書房